心理学用語
神経発達症群
neurodevelopmental disorders
発達障害とは単なる一つの障害ではなく、大きく広い概念です。
そのため、現在たくさんの診断名が含まれる状況となっています。
発達障害に含まれる診断名
広汎性発達障害、自閉症、自閉スペクトラム症、アスペルガー障害、高機能自閉症、レット障害、小児期崩壊性障害、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)
しかし実際、それぞれの疾患は重なる部分も多く、医師によっても診断名が異なることも少なくありません。

なぜこのようなことが起こるかというと、診断名や診断基準が時代によって変化してきたからです。

というわけで今回は、「アメリカ精神医学会」によってつくられた医師のための診断基準「DSM-5」における「発達障害」について確認してみましょう。
神経発達症と呼ぶ

まず「DSM-5」では、発達障害が「神経発達症群/神経発達障害群」という一つのクラスターにまとめられています。

また、方向性として「障害」と言うよりも「症」という方が良いという流れもあるので、どちらかと言えば「神経発達症」という呼び方が推奨されているイメージです。
神経発達症群に含まれるもの

写真のように、「神経発達症群」はさらにいくつかの分類に分けられています。
その中で代表的なものは、
などがあります。
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次回は「神経発達症群」の中にある、「自閉スペクトラム症」について少し詳しく見ていきたいと思います。
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ご参考にさせていただいた書籍
本日がみなさまにとって、すばらしい一日でありますように。
