心理学のキホン

発達障害とは?最新DSM-5ではどのように書かれているのか。

2022年1月26日

神経発達症

心理学用語

神経発達症群
neurodevelopmental disorders

発達障害とは単なる一つの障害ではなく、大きく広い概念です。

そのため、現在たくさんの診断名が含まれる状況となっています。

発達障害に含まれる診断名


広汎性発達障害、自閉症、自閉スペクトラム症、アスペルガー障害、高機能自閉症、レット障害、小児期崩壊性障害、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)

しかし実際、それぞれの疾患は重なる部分も多く、医師によっても診断名が異なることも少なくありません。

え、ダメじゃない?

なぜこのようなことが起こるかというと、診断名や診断基準が時代によって変化してきたからです。

最新の診断基準どうなってるの??

というわけで今回は、「アメリカ精神医学会」によってつくられた医師のための診断基準「DSM-5」における「発達障害」について確認してみましょう。

DSM-5


神経発達症と呼ぶ

神経発達症群DSM-5

まず「DSM-5」では、発達障害が「神経発達症群/神経発達障害群」という一つのクラスターにまとめられています。

クラスター(Cluster)群れ、似ているモノのグループ

また、方向性として「障害」と言うよりも「症」という方が良いという流れもあるので、どちらかと言えば「神経発達症」という呼び方が推奨されているイメージです。


神経発達症群に含まれるもの

神経発達症群

写真のように、「神経発達症群」はさらにいくつかの分類に分けられています。

その中で代表的なものは、

  • 自閉スペクトラム症
  • 注意欠如・多動症(ADHD)
  • 限局性学習症(SLD)
  • 知的能力障害群
  • などがあります。

    あわせて読む

    DSM-5マニュアル
    DSMをわかりやすく解説。DSM以前の診断やICDとの違い。

    DSMについての解説

    続きを見る

    次回は「神経発達症群」の中にある、「自閉スペクトラム症」について少し詳しく見ていきたいと思います。

    あわせて読む

    自閉スペクトラム症
    自閉スペクトラム症。「三つ組」「スペクトラム」「自閉」とは?

    自閉症スペクトラムとは?

    続きを見る

    ご参考にさせていただいた書籍


    本日がみなさまにとって、すばらしい一日でありますように。

    最後までお付き合いありがとうございました。

    -心理学のキホン
    -

    © 2024 心理学の教科書